JRの長距離乗車券を安く買うためのひとつの考え方

yasukukaitai

こんにちはこんばんは。とりうみです。2018年12月に東京駅から高松駅に寄りつつ鹿児島県加治木駅まで行く鉄道旅行をしましたが、その時に利用した切符について解説したいと思います。

1. 東京駅から高松駅に寄って(鹿児島県)加治木駅まで行く

行程

これは乗継割引に失敗した時の記事で使った図ですが、岡山駅~高松駅で行程が被りますので乗車券を1枚にすることはできません。この場合の乗車券の買い方はとりあえず2パターンあると思います。

※以下に表す営業キロ・計算キロ(km)と金額は、東京~岡山は在来線・岡山~鹿児島中央は新幹線を利用した時のものとなります。また、新幹線特急券・寝台特急券の料金は含みません。

(1) 東京駅から高松駅・高松駅から加治木駅の2枚にした場合

行程に沿って素直に買った場合です。

東京都区内 → 高松 [営業キロ]804.7km  11,310円

高松 → 加治木 [計算キロ]831.3km 11,740円

乗車券金額合計 23,050円

(2) 東京駅から加治木駅・岡山駅と高松駅の往復の3枚にした場合

今回実際に買った乗車券です。

kajikimade 岡山

東京都区内 → 加治木 [計算キロ]1,492.4km 16,740円

岡山 ←→ 高松(往復) [営業キロ]71.8km 1,510円・往復で3,020円

乗車券金額合計 19,760円

 

なんと、同じ行程のはずなのに3,290円も違います。随分値段が違いますので、似たような鉄道旅行をする場合はぜひ知っておくべき買い方だと思います。

2. 知ると得するかもしれない「遠距離逓減制」

この差額についての仕掛けはJRの規則にある「遠距離逓減制」にあります。簡単な言い方をすれば、乗車券の距離が長くなれば長くなるほど運賃を計算する「賃率」が下がる、つまり比較的安く買うことができるという規則です。なお片道乗車券、いわゆる一筆書きの片道切符で適用できるものです。

具体的には、本州三社(JR東日本・JR東海・JR西日本)の賃率だと、

300km以下 1kmあたり16.2円

301km以上600km以下 1kmあたり12.85円

601km以上 1kmあたり7.05円

となります。長い経路であればあるほどキロ当たりの運賃が安く設定されるわけです。3,290円の差額はこの仕組みによって発生しました。本州三社以外(JR北海道・JR四国・JR九州)を通る場合は、もう少し計算方法が変わるようです。

乗車券を安く買えるメリット以外にも、途中下車ができるようになったり、有効日数が増えるなどありますので、長距離の鉄道旅行をする場合はぜひご一考していただければと思います。

3. 参考にさせていただいた情報元

www.youtube.com↑の動画にて、一筆書き切符の解説は11:10から・遠距離逓減制の解説は13:00から

www.youtube.com今回の切符購入のための運賃計算は、↑の動画の5:40から紹介されている経路運賃営業キロ計算アプリ Farert(Windows版)を利用させていただきました。

 

今回は途中下車を楽しむような長距離の鉄道旅行をする場合に知っておくと安く乗車券が購入できるかもしれない、遠距離逓減制のお話でした。

最後までありがとうございました。