乗継割引を実現できたので改めて東京から福岡への移動手段について考える

tokyofukuoka

こんにちはこんばんは。とりうみです。来月(2019年2月)に地元(佐賀県の東側)に戻る予定がありますので再びサンライズ瀬戸に乗ってみます。ついでに東京駅から福岡は博多駅までの行程について考えてみたいと思います。

0. 乗継割引実現できました!

solo

この「乗継」の文字が欲しかったんです。しっかり特急料金が半額、3,240円が1,620円になっています。ただし、寝台料金(今回のソロの場合は6,480円)は割り引かれるわけでは無いので注意しましょう。なぜソロになっているのかの説明は、小旅行実施後にブログでする予定です。

shinkansen

jyoshaken

乗車券をよく見たら東京から博多まで新幹線利用になってますね。加治木行きの時みたいに「東海・山陽・岡山・新幹線・博多」と表示されるのが正しいのですが、一応計算キロ数と金額には違いは無いようです。念のため後日駅員さんに聞いてみまして、再発行すべきならお願いしたいと思います。

※追記※ 駅員さんに伺ったところ、この乗車券のままでサンライズに乗車して良いそうです。私個人的には正確にしていただきたくはありますが…

 

↓加治木の時の乗車券

kajiki

1. サンライズ瀬戸(サンライズ出雲)と山陽新幹線を使って行く

東京からサンライズ瀬戸(サンライズ出雲でも可能)で岡山まで、岡山から山陽新幹線で博多まで行きます。

行程(定時) 東京(22:00発 サンライズ瀬戸・出雲) → 岡山 6:27着 → みずほ601号(岡山 6:51発) → 博多 8:28着

所要時間(定時) 10時間28分

料金(一例) 27,540円 (乗車券 13,820円) + (サンライズのシングルで乗継割引適用 9,180円) + (岡山→博多 新幹線自由席特急券 4,540円)

※ノビノビ座席を利用することによって2万円くらいまで料金を抑えることが一応可能です。

 

この行程は、無理しない程度で鉄道旅行を楽しめる行程と言えるでしょう。料金は少し割高になりますが、日本で唯一定期運行している寝台特急サンライズ号に乗り、横になって寝ることのできるスペースがあり、岡山駅で乗り換えますが朝の早い時間に博多駅に到着することができます。私はこのような行程をもっと早く、寝台特急が各地を走り回っていた時に思いつくべきだったと考えます。

2. 東海道・山陽新幹線でそのままGO

新幹線を使うルートとしては最も無難な行程です。

行程(始発) 東京(6:00発 のぞみ1号) → 博多 10:52着

所要時間(始発の定時) 4時間52分

料金(一例) 21,810円 (乗車券 13,820円) + (東京→博多 新幹線自由席特急券 7,990円)

 

この行程は、切符さえ購入できていれば最も手間のかからない行程と言えます。飛行機のような搭乗手続きも無い、乗り換えも無い、東京駅から博多駅まで直通です。ただし5時間はかかりますので、駅弁など食事の準備などは必要でしょう。それでも最も快適な行程と言えると思います。私にとっては新幹線乗車は超ご褒美です。

3. 飛行機で行く

(1) ANAかJALを使う

私が地元に戻る時に最も多く使う行程です。

行程(一例) 東京(5:07発 京浜東北線) → 品川 5:19着 → 京急線快特(品川 5:26発) → 羽田空港国内線ターミナル駅 5:42着 → JAL303便(羽田空港 6:15発) → 福岡空港 8:15着 → 地下鉄(福岡空港駅 8:31発) → 博多 8:37着

所要時間(あくまでも理想論) 3時間30分

料金 9,932円~42,222円 (京浜東北線 165円) + (京急線 407円) + (JAL 9,100円~41,390円) + (福岡市地下鉄 260円)

 

東京から福岡までの行程として、最も所要時間が短いものです。3時間30分で着くとYahoo!路線情報は言ってますが、乗り換え時間とか搭乗手続きの時間とかありますので、もう少し余裕をもった時間を考えた方が良いでしょう。そう考えると所要時間はそこまで新幹線と変わらないものですね。「JAL 9,100円」はウルトラ先得75(ANAの場合は「ANA SUPER VALUE」)の表示上の最安料金です。便によって料金は違いますし、そもそも75日前までに枠数がある段階で予約を確定させなければなりません。

私のいつもの場合だと羽田-福岡便の航空券は(平日に利用することで)だいたい片道12,000円~15,000円で予約・購入しています。

(2) SKY(スカイマーク)を使う

行程・所要時間は上記ANAかJALの場合と同じです。

料金 12,722円~24,022円 (京浜東北線 165円) + (京急線 407円) + (SKY 11,890円~23,190円) + (福岡市地下鉄 260円)

 

ANAかJALの場合とほとんど同じですが、搭乗予定日直前でも座席さえ空いていれば比較的安価に抑えられる行程です。似たようなことをJALでやると片道4万円はとられます。スカイマークは下記のLCCほどではないですが、ANAかJALよりもサービスの質は劣るかもしれません。

(3) 成田からLCC(ジェットスター)で行く

行程(一例) 成田空港 7:15発 → GK503便(ジェットスター) → 福岡空港 9:15着 → 地下鉄(福岡空港駅 9:44発) → 博多 9:50着

料金(最安値一例) 4,950円 (ジェットスター 4,690円) + (福岡市地下鉄 260円)

 

LCCとは格安航空会社・ローコストキャリア(Low Cost Carrier)のことであり、安価で飛行機に乗ることができる日本では比較的新しい交通手段です。日本ではジェットスター、ピーチ、バニラ・エア、春秋航空、エアアジアがLCCにあたります。

まず、上記行程は出発地が東京都内ではなく新東京国際空港成田空港であることに注意です。最も安価な行程ではありますが、都内から成田に行くのに手間がかかる、手荷物を多めに預ける場合は別途料金が必要になる場合がある、座席が狭いらしい、場合によっては欠航しやすい、サービスには期待しないべきなど、安いからこその特有の事情もあります。

私はまだLCCを利用したことが無いので、いずれ挑戦したいと思います。

4. 深夜バスで無の境地へ

深夜バスで新宿から博多まで行くことができます。とある伝説の番組で「キングオブ深夜バス」と紹介されるほど名高いはかた号です。

行程(定時) はかた号(バスタ新宿 21:00発) → 博多バスターミナル 11:17着

はかた号乗車時間(定時) 14時間17分

はかた号の料金 7,500円~20,000円

 

とある伝説の番組を見たことのある人なら説明は不どうでしょう。夜行バスはサンライズ瀬戸・出雲(寝台特急)とは違い、(法律の関係で?)横になって寝ることができません。途中に休憩として高速道路のSAに寄ることもありますが、狭い座席に座りっぱなしで14時間、なかなか辛い行程と言えるでしょう。

LCCの登場までは最も安価な行程だったはずです…

5. 青春18きっぷでさらなる境地へ

(1) 在来線でがんばる

期間限定で発売される、通年ではなく特定の期間のみ利用可能な、JR各社の在来線が5日分乗り放題となるのが青春18きっぷです。1枚の切符で5回分利用する形です。11,850円で販売されており、1回あたり2,370円となります。「青春18」と銘打っていますが、購入に年齢制限はありません。

 

行程(Yahoo!路線情報) 東京 4:55発 → 横浜 → 小田原 → 熱海 → 浜松 → 豊橋 → 大垣 → 米原 → 姫路 → 相生 → 糸崎 → 白市 → 徳山 → 厚狭(23:58着・翌日5:40発) → 下関 → 門司 → 博多 7:44着

所要時間(確実に理想論) 26時間49分

料金 実質4,740円(青春18切符の2回分)

 

青春18きっぷは特急・新幹線を利用することができません。もし使いたい場合はその区間だけ乗車券・特急券が必要です。ですので、上記行程は全て在来線利用となります。運行事情によって不通区間ができたりしますので、東京から博多まで1日で到着するのは難しいかと思います。鉄道(在来線)旅行を必要以上に満喫できる行程と言えます。

(2) ムーンライトながらを利用 ※運行終了済み

青春18きっぷが利用できる期間の、さらに少ない特定の日限定で東京駅と大垣駅を結ぶ夜行快速列車が「ムーンライトながら」です。全車指定席なので、別途520円で座席指定券を購入する必要はあります。

 

行程(大垣以降はYahoo!路線情報) 東京(23:10発 ムーンライトながら) → 大垣(翌日5:50着 6:52発?) → 米原 → 姫路 → 相生 → 岡山 → 福山 → 糸崎 → 白市 → 岩国 → 下関 → 小倉 → 博多 21:05着?

所要時間(割と適当) 21時間55分

料金 実質5,260円 (青春18切符の2回分 4,740円) + (ムーンライトながら座席指定券 520円)※東京から小田原(日付が変わり最初の到着駅)までを別の乗車券に置き換えることで青春18きっぷ1回分を節約することも可能です。

 

ムーンライトながらを利用することによって、東京駅から博多駅まで24時間以内で着くことが一応可能です。ただし、ムーンライトながらは深夜時間帯でも車内の照明が付いたままで走行しますので、はかた号よりも過酷な旅になるかもしれません。あまり寝付けないまま大垣に着いて、丸一日在来線を乗り継ぐ旅が始まるわけですし。鉄道(在来線)旅行を更にもっともっと必要以上に満喫できる行程と言えます。

※2021年3月15日追記

ムーンライトながらは2020年3月29日をもって運行終了となりました。そして、使用されていた185系電車も2021年3月12日をもって定期運用から外れることになりました。

6. 東京へ戻ることを前提に一筆書きで行く場合

以前の記事で紹介したアプリを使い、東京駅から山口県経由で東京駅までの一筆書き切符と、その経路から博多駅までの間をつなぐ乗車券を用意するルートをそれとなく考えてみました。

 

行程(一例) 東京(東海道・山陽新幹線) → 新下関(山陽線) → 幡生[(山陽線) → 門司(鹿児島線) → 博多(鹿児島線) → 門司(山陽線) →] 幡生(山陰線) → 綾部(舞鶴線) → 東舞鶴(小浜線) → 敦賀(北陸線) → 金沢(北陸新幹線) → 東京

料金(乗車券のみ) 26,280円 (一筆書き 23,000円) + (幡生~博多往復 3,280円)

新幹線特急券料金 13,720円 (東海道・山陽新幹線 東京→新下関 自由席 7,460円) + (北陸新幹線 金沢→ 東京 はくたか号自由席 6,260円)

 

片道あたりちょうど2万円となりました。しかし、在来線日本最長を誇る山陰本線を特急無しで突破しようとなるとかなりの時間が要るものと思われます。このルートはかなりロマンがありますが、実現するのは時間と資金が必要ですね。

 

いろいろ行程を検討してみましたが、素直に新幹線かANAやJALの航空利用をおすすめします。ちょっと鉄道旅行を楽しみたい場合はサンライズ瀬戸・サンライズ出雲利用も良いでしょう。深夜バス・青春18きっぷ・長距離一筆書き切符はもはや修行、人によっては苦行でしょう。検討するだけならタダです。そして、旅行の行程を考えるのは楽しかったです。

今回も最後までありがとうございました。